ゆうあい85号
    
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◆ごあいさつ
今年の夏はことのほか暑く、熱中症による事故もあちこちで聞かれるほどでした。やっと涼しい秋が訪れたと思ったら、天候不順や連続してやってくる台風。近来にない強い台風19号は各地に甚大な被害をもたらし、つくば市内でも避難勧告が頻繁に出されたほどでした。被害にあわれた地域の方々に対し心よりお見舞い申し上げます。
さて「いきいき茨城ゆめ国体」が、この茎崎も一会場になり、アーチェリー競技が展開されました。静かな片田舎であるこの場所も、テントや多くの旗がひらめき、遠くからの来場者・若い選手の皆さん、それを支えるスタッフ・ボランティアさんなどで場内は熱気にあふれていました。
さあ、次は障害者が主体である「茨城ゆめ大会」と。ところが台風による混乱が予想されたために中止。まことに残念の極みです。
来年のオリンピック・パラリンピックに向けて、障害者のスポーツも広く多くの方々に関心と興味をもたらしております。それはとてもよい傾向であると喜んでいるところであります。


◆茨城ゆめ大会
    障害者スポーツ指導員 斉藤敦子
全国障がい者スポーツ大会が今年は「茨城ゆめ大会」として10月12日から開催されるはずだったのに、大型台風19号が関東へ上陸の予報が出たため、開会式から全て中止になってしまった。  
 一ヶ月ほど前に「いばラッキー」のイラストだらけの段ボールでボランティアの資料と共にキャップとベストが送られて来た。
やだー!こんなの着るの、ダサい!カッコ悪い!と悪口を言ってたけど、一度も着ることなく被ることもなく中止になってしまうと、なんだかとても残念な気分です。
 でもそれよりも、一年間この大会を目標に一生懸命練習に励んできた選手の皆さん、県の代表としてこの日を待っていたのに、どんなに悔しい思いをしているでしょう。
 自然を相手に怒っても仕方ないので、どうか来年の鹿児島県大会は無事に開催されることを祈っています。

★副会長の斉藤敦子さんは、
 スポーツ指導員の資格を持っています。自ら障害を負い、自立のためのリハビリをした後、ある志を持ってこの資格を取得しました。
現在は、県内を広範囲に活動しており、特に最近は、我々に障害者スポーツの楽しさを教えて下さいました。また来年のオリンピック・パラリンピックのボランティアに応募し、23万人も応募者した中、フィールドスタッフに選ばれたようです。
だい好き茨城ゆめ国体では、アーチェリー会場の一番外側の入口チェック、5月に行われた予選会で車椅子バスケットのIDチェックなどのボランティアをしました。これからも身体に気をつけてご活躍ください。

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活動記録から

★ふれあいサロン
☆7月のサロン 7月12日(金)
斉藤さんの指導のもと、初めて「卓球バレー」というスポーツを体験することができました。
はじめにルールの説明。
これは公認の障害者スポーツであり、本格的に言えば奥の深いもののようですが、今回は始めてなのでゆるいルールで楽しませていただきました。
勢いで飛んでいく球を探すのが大変でしたが、次回はもっと環境を考える必要がありそうです。とにかく皆さんに楽しんでいただきました。
 目の不自由な人も球の気配や音(球の中に鈴の仕掛けがある)で瞬時に反応、お見事でした。この様子は動画にして、ユーチューブに限定公開しております。
 途中休憩をはさみながら3ゲームをやり、15対13の接戦でした。
☆9月のサロン9月13日(金)
台風の直後ではありましたが、サロンに多くの方が集まってくださいました。
 今回は初めて「ボッチャ」という障害者のスポーツを体験することができました。
そのため、場所を変更し、広いスペースの中で楽しむことができました。
汗を流した後は、差し入れのお菓子やブドウをつまみながらおしゃべり。場所を変えてのティータイムは新鮮でした。

☆10月のサロン10月11日(金)
台風が発生しているようで、不安定な天気でした。こんな日は福祉センターに集まるのも大変です。会員による送迎体制を作るのも難しい状態です。
秋の行事参加者名簿や持って行く物の確認などをしたあと、皆さんに脳トレ問題のプリントをお配りしました。
一、2枚の絵を見比べて相違を見つける間違い探し。
二、ナンバープレイス・(数独)
 後者はあまりなじみがなく、難しかったようです。

 
★稲敷市ボッチャ大会
9月14日(土)
パラリンピックの競技でもあるボッチャというスポーツを初めて知りました。
 稲敷市の障害者団体から、その競技に招待されました。
斉藤さんの送迎で江戸崎まで遠征して参加してきました。
三名一組です。まず注意事項とルールの説明があり、その後、審判の厳しい判定の元、少しの緊張を伴いながら楽しく体験できました。ありがとうございました。
結果はトーナメントの一回戦、小差で負けてしまいました。
主催者の方々は今回の準備や諸々でお忙しかったかと思われます。
まず各団体さんの層の厚さと若さ、そして熱意。皆様のエネルギーに感心しました。
また、市の職員さんや関係者との連携、協力体制! 当会ではとても考えられない取り組みに再度びっくりでした。いい体験をさせていただきました。

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◆入会のごあいさつ
     土田 野又 千春
早いものでつくば市に移住して32年になります。
その頃は健康だけが自慢で、何の取り柄もないけれど一生懸命に元気に走り回っていました。
6年前に脳内出血で倒れるまで、このまま元気に一生変わらず過ごして行くと信じていました。まさか自分が障がい者になるとは夢にも思ってなかったです。
周りは何にも変わらないのに、自分の状況だけが変わってしまって、家族には心配と迷惑をかけてしまったけど、私自身は嘆くこともなく落ち込むこともなく、不自由になった身体に早く慣れて、しかもそれでも出来ることを模索し、いつも前向きでいられたことを本当に幸せだったと思います。
ピアサポートに参加したり、ピアカウンセラーの勉強をして合宿にも行ったり、障がい者スポーツ指導員の資格を取ったりと、出来ることに挑戦していく中で木嶋会長との出会いがあり、つくば市身障協で皆さんとご一緒に活動させていただけることになりました。
出身は広島県の呉市です。でもそこは転勤族だった父がたまたま赴任していた地で、両親の生い立ちには全く関係がなく親戚もいません。その後、長崎県佐世保市、京都府舞鶴市、横須賀市、長崎市、呉市、北海道函館市と流転人生です。小学校は五回、中学校は二回も転校。函館で高校二年生のとき、また父の転勤がありましたが高校だけは転校したくなくて、一人函館に残りました。
高校三年のとき運転免許を取得し、卒業した後その頃家族が暮らしていた立川まで運転免許初心者の怖さ知らずで、函館から立川まで二日かけて運転してきました。都内に入ってからはまずは新宿を目指し標識を頼りに走っていると、いつの間にか首都高を走っていました。そのおかげで、障がい者になった今も首都高も平気だしどこへでも行けます!
 運転は上手ではありませんが好きな方で苦にはならないので、必要な時には喜んで足になりますので、この会でもお役に立っていければと思っています。
障がい者初心者ですが、どうぞよろしくお願いします。

◆2020年のカレンダー完成
ちょっと早いですが、来年のカレンダーを作りました。毎年皆様にお配りしております。乞うご期待!

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★クリッピング
当会は長い間クリッピングというボランティア活動をしてきました。
多いときはメンバーが5、6人いた時もありました。
現在は立川浩一さんが毎週火曜日お一人で、新聞の切り抜きをしています。茎崎老人福祉センターで取り置いてくれた新聞や、ご自分が購読している新聞などから、生活に密着した記事や福祉情報などを選び、カッターで切り抜いてA3用紙に貼り付け、数枚コピー。それを近くの公共施設に持ち込み展示していただく、という活動です。一緒に活動してくださる協力者を募集中とのことです。

※クリッピングとは?
一般に、新聞、雑誌の記事を切り抜いて保存することを意味しますが、紙媒体だけでなく、WEBニュースサイトからURL等のデータを収集する作業もクリッピングの一つです。 広報の基本業務と言われており、報道記事を集め、分析することで、事業活動に活かすことができます。

★ヘルプカードについて
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても、周囲の方に援助や配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成されたマークです。バッグなど、目立つところにに下げて利用します。
市役所福祉課までお問い合わせください。。


★グループホーム いちょうの木で歌声
 10月18日、楽しい歌の集いがありました。歌声ともしびさんの司会とアコーディオンに合わせて、会場は元気な歌声に包まれました。
地域の方々や入所している方も参加、その中に当会員の竹原輝明さんもいました。
親が高齢になり、重度障害の子の介護を十分できなくなった場合、ご家族はどうしたらいいでしょうか?「老障介護」という言葉はもはや現実のものとなっております。
輝明さんの笑顔に安心しました。

★ゆうあい音声版
つくば市内には、目の見えない方に対し、広報や市議会だより他を録音してCDに収め、お届けしている音訳ボランティアグループがあります。それぞれ交流・連携を図りなが活動しています。茎崎地区で活動している「ろうどくはぁもにぃ」もその内の一つです。当身障会員の仲間が2名((斉藤・木嶋)も在籍しています。
「ろうどくはぁもにぃ」にゆうあいの音声化を依頼したのは、平成10年10月、第22号からで、毎号かかさず録音していただきました。(12号~21号は木嶋が個人的に録音)。音声は、美しい音楽と気候の挨拶から始まり、その流れで本文へと続きます。現在利用者は当会員のみですが、広くつくば市内の方々に聞いていただきたいと願っております。

★編集後記:
暑かった夏!
老いの身にはつらい夏でした。いばらき国体の若いエネルギーに元気をいただいた夏でもありました。 木嶋


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