ゆうあい86号
    
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◆ごあいさつ
 気候が定まらない日が続きましたが、最近になり少しは春めいてきた様子がうかがえます。
新しい年、令和2年という年を迎えましたが、日本各地に頻繁に起こる地震や、最近は中国を発端とした新型コロナウイルスによる感染拡大などの危機に震えております。イベントの自粛や規模の縮小・中止などの話もちらほらと聞こえてきています。
 しかしながら本年はオリンピック・パラリンピックの年でもあります。ウイルス騒動が終息し、無事開催されることを祈るのみです。
 当会は、茎崎老人福祉センターを拠点として活動しておりますが、今後市内中央地区でも活動の場を広げていきたいものです。この会が少しでも維持していけるよう、そしてこのゆうあいが多くの方の目にとまりますようにと、ない知恵を絞って日々苦心、頑張っております。
  
◆活動記録・ふれあいサロン 

ざっと活動の記録をまとめてみましたが、その他に、理事会・役員会・茎崎ボランティア連絡会出席などがありました。

お日さまサンサン生き生きまつり
紅白玉入れ 圧倒的に白組が勝ちました。

1026日(土)  お日さまサンサン生き生きまつり
 118日(金) ふれあいサロン
 1113日(木)  障害者福祉の集い・スポーツ体験会
 1117日(日) 若人の集い ボウリング大会
 1210日(火) 研修:心のバリアフリープログラム
 1213日(金) ふれあいサロン
 124日(金) 新年会・卓球バレー・ビンゴ等
 214日(金) 障害者団体リーダー研修会
 228日(金) ふれあいサロン


◆新年会
かつては、地元の結城家やホテルレイクサイドつくばを会場にして開催しておりましたが、移動面で難しく、福祉センターで行うことになりました。その方が皆さん参加しやすいようです。まずはおなじみになった卓球バレーでひと汗をかいた後、お楽しみのお食事タイム。今回はスシローの海鮮丼を注文しました。生もの、タコやイカなど消化の悪いものをと心配しておりましたが、喜んでいただきました。

 食事のあとは、ビンゴ大会。全員もれなく賞品がいただけて楽しい集いになりました。お弁当の受取り、卓球バレーの指導、ビンゴの進行などと、副会長の斉藤さんは大忙しの大活躍でした。お疲れさまでした
中古の卓球台が手に入り、センターの備品として保存していただくことになりました。卓球バレーを定期化するため、用具一式を会の備品として購入しました。

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◆ 障害者スポーツについて 斉藤敦子
障がい者スポーツのボッチャ、この競技を初めて知ったのは5年前です。
茨城ぼっちゃ倶楽部に所属し、老若男女様々な人たちとの練習を楽しんでいました。(現在は茨城県ボッチャ協会に発展)
それをきっかけに、障がい者スポーツ指導員という資格があることを知り、私にも出来るかなと不安を抱えつつ資格取得のための講習会を受講。
今まで知ることがなかった世界を学び、新たな知識に心が躍りました。
現在は、茨城県内各地で開催される障がい者スポーツ競技会や教室、体験会、また小中学校での体験授業など、あちこちに行っています。
遠かったり朝が早かったりと大変な時もありますが、充実した経験をさせてもらっています。
障がい者スポーツといっても、競技数は結構あります。私はボッチャや卓球バレー、フライングディス
ク、ラダーゲッター、ハンドアーチェリーなどの数種類だけですが、普段関わっていない競技の時は事前に講習を受けて自身も体験し指導にあたっています。つくば市身体障害者福祉協議会でも毎月卓球バレーを楽しんでいます。
卓球バレーは、車椅子でも視覚障害者でも高齢者でも子どもでも、障害のある無しに関わらず誰でも楽しめる競技です。
この会の会員じゃない方も興味がある方はどんどん参加して下さい!
大歓迎です!

◆私の補助具
体に障害を持つことで、日常生活に不便をきたすことは多々あります。しかし、身体的機能を補助する器具が存在することはうれしい限りです。日常生活にそれらを有効的に活用することで不可能を可能にし、ストレスのない生活ができるようになります。ごく一部ではありますが、これらの便利なグッズをご紹介します。

利き手がマヒ わずかな力で作業ができる
包丁:ハンドルを押して切る
箸:ばねの力を利用
はさみ:弱い力でも可能

視覚障害者用
読むべい(拡大読書器)活字の音声化

屈折制限のため 足先まで手が届かない
ソックスエイド:靴下をはく
長い爪切りばさ
リーチャー:ものを挟む グリップを握って拾う

風呂ボード:腰かけ体の向きを変える

玄関の手すり:段差のある玄関で

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◆入会のごあいさつ
   城山 小川矩弘
10年ぐらい前に目を悪くして、つらい生活をすることになりました。そのころ、猫を飼っていました。私が退院してくると、あれこれとまつわりついて、私が風呂に入ると足ふきの上に座って待ち、上がった私の足をなめてくれました。夜は私の布団に入り、私がトイレに起きると、さっと先に立ちトイレの前で私が出るのを待ってくれます。フラフラしている姿が猫にも心配に見えたのでしょうか。猫は雨の降る夜に死にました。
 つくば駅前で、車がすぐそばに来るように見えて、除けようとして変な所に落ちてしまい、左大腿骨を骨折しました。今でも少し歩くと痛くて、体全体がシビれて、体調が悪くなると頭もシビれます。
「ゆうあい」に書く機会をもらったので、東電原発裁判についてレポートしたいと思います。

◆東電経営陣の裁判について
東京地裁は無罪の判決を言い渡しました。
復興庁が発表した震災関連死は、2012年末まで全国で2303人です。うち福島県は1121人です。いかに原発事故関連死が多かったかです。これだけの犠牲者を出した責任者が無罪なんてことがあるんでしょうか。
 裁判の最大の争点は、原発敷地を超える大津波がくることを予見できたかどうかでした。国の地震調査研究推進本部は、福島県沖などでマグニチュード8クラスの大津波地震がかなりの確率で発生することを予測する「長期評価」を出していました。08年に東電の依頼を受けた会社は、第一原発に「最大15.7メートル」の津波が襲来すると算出し報告しています。東電の敷地の高さは10メートルです。専門家の予測を東電経営陣は「客観的な信頼性・合理性がない」などと無視してしまいました。更に判決は「津波という自然現象は正確な予知・予測には限界がある」などと述べ、東電経営陣の主張を認めています。更に更にです。判決は「原子力施設の自然災害に対する安全性は、放射性物質が外部の環境に放出されることは絶対にないといったレベルの極めて高度の安全性をいうものではない」と述べています。「原発は絶対安全」「重大事故が起こることはない」電力会社、政府がいってきた「安全神話」はなんだったのでしょうか。恐るべき「忖度裁判」ではないでしょうか。
 公判では次の様な事実も明らかになりました。
 日本原電(日本原子力発電)の東海第二原発では、国の「長期評価」の見解に従って、「盛土対策」を09年に完成し、3.11大津波の襲来を今一歩のところで防いだのです。しかもです。東電は東海第二の対策を公表しないように圧力をかけたりしているのです。
 日本の原発政策はメチャクチャではないですか。政府は原発をベースロード電源として、電力の
20%を賄う方針です。事故が起きたら日本は壊滅です。

◆ 小川さんは、
 原子力発電やエネルギーに関しての専門家でいらっしゃいます。
平成23年の東日本大震災による大津波が元で発生した放射能漏れ・汚染事故は、広い地域の方々、いや日本中を震撼とさせる重大な出来事でした。小川さんは非常にそれを憂慮し、危機感を持たれ、放射線量をはかる器具を身につけて市内の地区をご自分の足で調査し統計を取って関係機関に提出したり、講演会を開いたり、精力的に活動なさいました。 
 このゆうあいにも数回寄稿していただいておりますので、ご紹介します。本文はホームページにて閲覧することができます。

★ ゆうあい70号(平成24年7月)
 「放射能」そして「ゆうあい」
★ゆうあい72号(平成25年4月)
  大竜巻・原発・そして「ゆうあい」
★ ゆうあい74号(平成26年1月)
 低線量被曝でも確実にがん死がある
★ ゆうあい78号(平成27年3月)
 見捨てられつつある福島
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デイサービスを見学して
  通所介護施設 「ココカラ」  高崎
当会の会員が利用している「ココカラ」さんを見学させていただきました。小雨の降る中、午後一時頃にお邪魔しました。皆さん昼食後でゆったりとくつろいでおられました。少し体を休めたあと、健康体操が始まりました。
 補助的な器具を身につけると、予想外に体が動き、自分の動きに自信を持つことができるようです。その名称は、字のごとし「ラクナール」というバンドの様なものでした。また、言葉遊びや指運動・数字当てなど、脳を活性化する様なクイズなども出されました。地域に根付いた介護施設で、職員さんもにこやかに利用者さんの「元気とやる気」を自然に引き出しておられ、まさにアットホームな雰囲気にあふれていました。

★つくバス もうすでに利用されている方が多いかと思われますが、障害者手帳所持者とその介助者(1名)、65歳以上の方は半額に割引されます。
運賃支払いの際、運転士に手帳もしくは図の様な高齢者割引証を提示して下さい。当会の活動拠点である茎崎老人福祉センターは、つくバスの終着・始発停留所ですので、大変便利に利用できます。

★つくタク 事前に予約が必要ですが、別個に登録することにより自宅から目的地までの乗車も可能です。茎崎地区内の場合は、半額150円で利用できます。つくばイオンまでの利用も可能ですので、是非ご利用をお勧めします。

★福祉タクシー
 つくば市では、つくバス・つくタクの他に、「福祉タクシー」という制度もあります。
手帳所持者に対しては、障害者福祉タクシー。助成券一枚につき500円の助成を受けることができ、一回の乗車につき2枚まで利用できます。原則として年間一冊(利用券36枚つづり)を交付しますが、じん臓機能障害があり、人工透析治療を受けるために週三回程度通院している方には、年間三冊を交付しています。
手帳を持っていない方で65歳以上の方は、在宅高齢者福祉助成事業の一環として、高齢者福祉タクシーが利用できます。ただし、居住条件により利用できる年齢が異なりますので、関係機関(つくば市高齢福祉課)にお問い合わせ下さい。利用内容は、障害者福祉タクシーと同様です、
この他、市内の介護・福祉タクシー事業者、福祉限定の介護タクシーだけではなく、一般の方も利用できるユニバーサルデザインタクシー(UD タクシー)を所有している事業者もあるようです。

つくばエクスプレス線
Txつくば線は障害者割引があるのをご存知ですか?利用料金が距離に関係なく半額になります。ご利用する際は、自動改札ではなく係員がいる案内カウンターで手帳を掲示して割引券を購入します。ICカードの場合も、案内カウンターを利用します。

筑波山:つくば市のシンボル筑波山は見る角度によって様々な姿を見せてくれます。広い関東平野、遮るものがなく、遠く埼玉県・栃木県からも見ることができます。

編集後記:やっと待望の春がやってきたようです。しかし突然飛び込んできた新型コロナウイルスのニュースには大変な危機感をいだかざるを得ません。いち早い終息を願うばかりです。さてこの「ゆうあい」は、つくば市社協本部の輪転機・紙折機を利用させていただき、1000枚印刷しております。印刷作業の後、その日のうちに市役所市民活動課に寄り、各窓口センターや交流センター等へ配布の依頼をしております。又近隣の施設や茎崎地区区長会の方々にも読んでいただくことになりました。おかげ様をもちまして、令和元年度は当初の予定通りなんとか3回発行できました。季節は春、新しいさわやかな気持ちで新年度を迎えたいものですね。(木嶋)

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